学校法人 聖フランシスコ学園 天使幼稚園
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<2016年度>卒園文集
もう少しだけがんばることを重ねて
2017年3月17日

 天使幼稚園でたくさん遊んだり、お仕事をしたり、お祈りをしたりしてきたみなさんも、いよいよ卒園。4月からは1年生になって、大勢のお友だちをつくり、いっぱい、いっぱい勉強をして、今までできなかったいろいろなことが、出来るようになっていきます。

 昨年、アメリカ大リーグで通算3000本のヒットを打ったイチロー選手が、こどもたちに贈ったことばがあります。
「イチローは人の2倍も3倍もがんばっていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。人の2倍とか3倍がんばることってできないよね。がんばるとしたら自分の限界………その時に自分の中でもう少しだけがんばってみる。ということを重ねていってほしいな、というふうに思います。」
イチロー選手自身も、自分が今できることから、もうちょっとだけがんばる事を続けてきたおかげで、3000本ものヒットを打つことができたと教えてくれました。

 これから始まる小学校生活の中で、みなさんは、今までできなかったたくさんのことに挑戦していきます。自分が得意なものだと、どんどんできるようになって、楽しく取り組むことができるけれど、得意ではないものだと、なかなかできなくて悲しくなることがあるかも知れません。周りを見ると、みんなはできているのに自分だけできない………。そんなとき、このイチロー選手のことばを思い出してください。周りの人と比べる必要はありません。精いっぱいやったところから、もうちょっとだけがんばってみる。今日はできなくても、きっとできるようになると信じ、毎日毎日繰り返すことを通して、必ず成長していくことができるからです。

 神さまはみなさん一人ひとりに「自分らしさ」を与えてくださいました。一人ひとりの顔がちがうように、好きなこと、得意なこと、上手にできることが、それぞれちがっています。

  わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
    とべる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。
   わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
     あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。
    すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。
                             (金子みすず)

 これからも、神さまからすばらしい力を与えられた自分に自信を持って、「今できることから、もう少しだけがんばること」を重ねて、自分の力を伸ばしていってくださいね。

 みなさん、卒園おめでとうございます。

                           (園長 鬼木 昌之) 
<2016年度>年度末のおたより
夢に向かって
2017年3月16日
 
 今年は3月に入っても寒い日が続き、なかなか春らしい暖かさを感じることができないものの、園庭の鉄棒の後ろにはリボンのような花びらをつけたマンサクや黄色い小さなサンシュユの花が、天使の家の庭には真っ白なハクモクレンや赤いボケの花が咲き、確実に春が近づいていることを教えてくれています。 

 1年前、まだまだ顔つきも幼くできることも少なかった年少さんは、みんなと一緒にきれいに並ぶことや自分の身の周りのことを自分の力でできるようになってきました。昨年の4月にちょっぴりお兄さんお姉さん気分になっていた年中さんは、今度は青バッジという気持ちから、新たなお仕事に興味を示したり、新しく入ってくるお友だちのお世話をがんばろうという思いを持ったりしています。卒園式を迎える年長さんは、興味を持っていることや得意なこと、そして将来の夢など一人ひとりの個性がはっきりしてきました。

    夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、
         実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。(吉田松陰)

 2020年に東京で開かれるオリンピック。大勢の若者がその舞台で活躍することを夢見てトレーニングに励んでいます。白井健三選手は、3歳のときから体操を始め、今では自分の名前がついた技を数多く生み出し、さらに高度な技に挑戦しようとしています。卓球の石川佳純選手の妹、石川梨良選手はお姉さんと一緒にオリンピックの舞台に立ちたいと思い、中学生になるとJOCエリートアカデミーに入り技を磨いてきました。この他にも多くの若者がオリンピックに出ることを目指し、それに向けて計画を立て実行に移しています。

 一方、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授は、受賞後のインタビューで
「競争があまり好きでなく、みんながやっていて誰が一番乗りになるのかを争うような研究よりも、だれもやっていないようなことをしたかった。」
とお話されているように、目立たない研究をこつこつと積み上げ、医療の発展に寄与するオートファジーの仕組みを発見されました。こちらもまた、夢に向けて計画を立てそれを実行に移して得た成果でした。

 今はまだ小さく、漠然とした夢を持つだけの子どもたちですが、日々の生活の中、ちょっとしたきっかけで興味を持ったものが、大きな夢にふくらみ、素晴らしい未来につながることがあるものです。まだまだ小さな園児たちだけれど、一人ひとり、毎日のいろいろな体験の中から、自分らしい夢を抱き、それに向けて一歩一歩進んでいけると良いですね。

 最後になりましたが、新米園長を支えてくださった保護者の皆様、この1年間、ご支援ご協力いただき、本当にありがとうございました。来年度も、皆様の援けをいただきながら、さらに良い幼稚園となるよう努めてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
                             (園長 鬼木 昌之)

 
<2016年度>3月のおたより
チャレンジ
2017年2月22日

 時々、お昼前に職員室を訪ねてきて
「園長先生、今日一緒にお弁当を食べましょう。」
と誘ってくれる子どもたちがいます。一つのクラスから始まり、その様子を見ていた他のクラスの子どもたちが、担任の先生と相談して誘いに来てくれているようです。

 ある日、同じように誘われて保育室に行ってみると、担任の先生から
「さっき、クラスの子どもが『今日のお弁当の時間、園長先生を誘ってきたよ。』と報告してきたけれど、お忙しくありませんでしたか。」
と話しかけられました。どうやら、欠席の人数を職員室に報告に行ったお当番さんが、自分の判断で私を誘っていたようです。担任の先生は突然のことで驚いたようです。

 本来ならば、きちんと担任の先生と相談をし、了解をとってからということが順番ではあるけれど、このように自分で考えて何かを進めていくという積極さは、これからの時代を生きる子どもたちにとって大切な力。物事を進めるには手順が必要ということは、このような出来事がある度に、今度はこうしてねと伝えていくことで十分事足りることではないでしょうか。

 天使幼稚園ではこの3学期「廃材遊び」に取り組みました。それはモンテッソーリ教育の理念である「自分で選び」「心行くまで活動し」「やったという達成感を味わう」体験を、あらかじめ用意された教具を使うだけではなく、目の前にあるいろいろな材料から想像をふくらませて何かを作り出したり、友だちとの交わりの中で互いに刺激し助け合いながら、相互性やコミュニケーション力などを伸ばしたりするところまで高めるための活動です。

 子どもたちは筒や箱を組み合わせてロボットを作ったり、おいしそうなアイスクリームを作ったり、長い筒をつないで天井に届きそうな金棒を作ったりと、思い思いに作品を作っていました。箱を組み合わせて街を作りその下に穴を開けた箱をつけて地下鉄を作る工夫をしたお友だちもいました。卵のパックにセロファンで作ったたこ焼きを並べているお友だち。それを見ていた別のお友だちが同じようにたこ焼きを作り始めています。

 その近くでは
「ねえ、いっしょに作ろう。」
「お友だちといっしょにできるから楽しいの。」
という子どもたちの嬉しそうな声が聞こえていました。自分ひとりの作業だけではなく、友だちと一緒にできる楽しさもしっかり味わってくれています。

 今年の職員研修の中で、カトリック教育、モンテッソーリ教育を通して、優しさや集中して物事に取り組むことができるようになっている天使幼稚園の子どもたちに、さらに「自由な発想」や「自信を持つことや積極さ」「人との上手な関わりを持てる」ことを身に着けてほしいという願いが浮かびあがり、今回の活動はその思いを形にしたものでした。

 子どもたちが、新しい活動にチャレンジし成長しているように、天使幼稚園の職員も様々なことにチャレンジし、さらに子どもたちの力を伸ばしていく幼稚園にしていきたいと思っています。
                      (園長 鬼木 昌之)
<2016年度>2月のおたより
未来に生きる力
2017年1月25日

 先日、地域によっては大雪に見舞われる中、大学入試センター試験が行われました。1979年から始まった共通一次試験が、その後、時代の求めに応じて形を変えながら、今のような方式になりました。さらに文部科学省は、現在の教育の課題を洗い出し、センター試験を含めた教育改革に乗り出しています。

 これまでの大学入試は「知識の量」を重視し、いかに多くのことを覚えているかを点数化して評価してきました。中央教育審議会ではこの学力を「従来型の学力」と呼び、そこからの脱却を図ることを求めています。それは情報科学の発達、国際化、そして多様化する社会に対応できる力をつけるために「思考力・判断力・表現力等を含む『生きる力』」を養うことに重点を置いた教育への変革です。

 学校での教育目標や教える内容を示した学習指導要領の改訂を待たず、その方針を先取りし、今、多くの学校で、子どもたちが友だちと交流しながら主体的に問題を発見し、答えを見つけ出していく能動的な学習「アクティブ・ラーニング」を取り入れる動きが広がっています。そこでは、「何を覚えたか」より、「問題を見つけることができたか」「友だちの意見を聞き、自分の意見を言いながら問題解決に取り組むことができたか」「様々な考えを出し、解決方法を見つけ出すことができたか」という「学び方」が大切にされています。

 今、幼稚園で学んでいる子どもたちは、小学校・中学校・高等学校と進む中、この「生きる力」を大切にした学び方が学習の中心となっていきます。

 天使幼稚園では教育の手立てとしてモンテッソーリ教育を取り入れています。時々、モンテッソーリ教育をすると早く文字を覚えられる、計算ができるようになるとおっしゃる方がいらっしゃいます。確かにお仕事の中には文字や数に関するものがあり、この活動に興味を持った子どもは積極的に文字や数に取り組んでいます。でも本当のモンテッソーリ教育は、文字を覚えることや計算ができることがねらいではなく、このような活動を通して子どもたち一人ひとりが自分の意思でお仕事に取り組み、心ゆくまでその活動に取り組み、できたという満足感を得ることを通して、本人が持っている学ぶ力を伸ばしていくことなのです。その精神はこれから日本の教育界が進めようとしている理念を先取りしたものと言って良いでしょう。

 このように考えると、モンテッソーリの教具を使ったお仕事をしているだけではモンテッソーリ教育を行っているとはいえません。その活動の根底にどのようなねらいがあるのかをしっかり把握して活動を援助することが、教師にとって大切な役割になります。反対にモンテッソーリの教具を使わなくても、その精神を活かした活動をする事も可能になってきます。

 今、天使幼稚園では「未来に生きる力」を養うために、モンテッソーリ教育の理念を根底にし、子どもたちの力を伸ばすためにはどうすれば良いだろうかと研修を通して研究しています。「チャレンジ」それはこれからの教育の中で、子どもたちに持ってほしい力です。それと同時に、幼稚園の先生たちも、また、いろいろな活動にチャレンジしながら、子どもたちとともに伸びていくことを大切にしたいと考えています。
                           (園長 鬼木 昌之)
<2016年度>1月のおたより
一年の計は元旦にあり
2017年1月10日

 あけましておめでとうございます。

 申(さる)年が終わり、酉(とり)年がスタートしました。空を飛ぶことができる鳥にならい、今年は大きく羽ばたこうという目標を掲げた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 「子」「丑」「寅」「卯」「辰」「巳」………と続く十二支には動物の名前が与えられ、こちらの方が馴染み深いものになっていますが、この文字は動物の「鼠」「牛」「虎」「兎」「龍」「蛇」とは異なっています。それは十二支の文字は、植物の成長が基になっているからだという説があるそうです。

 「子(ね)=植物が成長する初めの段階:参考=『種子』の子」「丑(うし)=種から芽が出始めているけれどまだねじれている状態:参考=ねじれている『紐』のつくりの部分と同じ」………と続き、「申(さる)=草木が十分に伸びきった状態:参考=『伸』のつくりの部分」「酉(とり)=果実が熟し収穫できる状態:参考=収穫した作物から造られる『酒』のつくりの部分」「戌(いぬ)=作物を刃物で刈り取るころ:参考=一と矛が組み合わされた文字」と、それぞれの文字を見ると、作物の生長や収穫の様子を意味していることが分かります。これによると酉年にあたる今年は「これまで育ててきたものの成果が熟す年」にあたるようです。

 「一年の計は元旦にあり」ということばがあるように、1年の初めに新たな決意を持つことは、昨年よりさらに大きく成長する良いきっかけとなるものです。この十二支も、そのヒントになるもののひとつとなるでしょう。さらに、新年の決意を持つにあたり、自分らしさは何かをしっかりと考えることも大切です。神さまは人それぞれに、好きなことや得意なもの、さらにその人ならではというものを与えてくださいました。そして、その力を人のために役立てることを願っていらっしゃいます。一人ひとり「自分に与えられた力は何かな、自分に与えられた役割は何かな」と考えながら今年の決意を持つことが、この1年間のより良い歩みの礎となることでしょう。

   人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。
     けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、
       もしも今年が劣っているとしたら、
         それこそ恥ずべきことである。 (松下幸之助)

 今まで培ってきたことを土台にし、今年はどんな「実」をつけていこうかと考えながら決意に反映する、それが酉年らしい決意につながるのではないでしょうか。

 天使幼稚園は、多くの先輩方や卒園生、さらに保護者の皆様や園児たち、職員の力が重なり合って伝統を築いてきました。新しい時代に向けてさらに良い幼稚園にすることができるよう、今年はどんな取り組みをしていこうかと、職員研修を通して研究しているところです。その新たな歩みをこれから少しずつ実行に移し、皆様方へもお知らせしていきたいと思っています。

 今年の終わりには、こんなに成長したよと、お互いに語り合えると良いですね。
                            (園長 鬼木 昌之)
<2016年度>冬休みのおたより
一人ひとりの成長の跡
2016年12月22日

 今年も残りわずかになりました。先週のクリスマス会にも大勢の皆様に足をお運びいただきありがとうございました。11月に入ってから練習を始め、イエス様へのプレゼントという気持ちを大切にしながら迎えたクリスマス会。たくさんのお客様に見ていただき子どもたちにとっても良い思い出になったことと思います。また、クリスマス会のオープニングを飾ってくださったコーラス部の皆様、会場や外回りのお世話をしてくださった役員の皆様、どうもありがとうございました。

 先日屋外から戻り、クラスの前の廊下を歩いていると赤バッチ(年少組)のお友だちが「ハイタッチ」をしてきました。その手の温かさを感じていると、
「えんちょうせんせいの て、つめたいね!」
「あたためて あげるね」
そう言って両手で私の手をはさみ、ごしごしとこすってくれました。すると横にいたもうひとりの赤バッチさんが反対側の手を両手で握りながら、
「わたしも、あたためてあげる」
「わたしもうすぐ ももバッチ(年中)さんだから」
「わたしも、ももバッチさんになるから。」
と嬉しそうに話していました。もうすぐ上の学年になるから、いろいろなことが出来るようになったという自信と喜びが子どもたちの行動にあふれています。一人ひとりの日々の成長を改めて感じさせてくれる出来事でした。

 クリスマス会に向けても、子どもたちはそれぞれの学年で、イエス様へのプレゼントを準備してきました。

 年少さんはダンスと歌を大勢のお客様の前で披露しました。シンプルな動きや歌詞でも、年少さんにとって幼稚園で初めての大きな舞台。とてもドキドキしながら演じていました。年中さんになると、朗読に合わせて一人ひとりが役割を分担してストーリーを展開しました。お友だちと一緒に大きな声でせりふを言うことも、子どもたちにとっては大きな体験です。そして年長さんは、みんなで役を分担し、天地創造・アダムとエワ、そしてご降誕の劇を演じました。一人ひとりがせりふを受け持ち、それぞれの場面ごとに神さまからのメッセージを、見ている人に伝えることが出来るよう、役になりきり演じました。年少とわずかに2年違うだけだけれども、こんなに立派に出来るようになりました。子どもたちの一年一年の成長は本当に大きなものです。

 このように園での行事や日々の活動、生活を通して、子どもたちは確実に成長してきました。

 子どもたちの世界を広げ、心を育てる手段の一つに絵本があります。良い絵本とのふれ合いは子どもたちに多様な考え方があることや、世の中に様々な世界があることを教え、さらに子どもたちの内側から沸き起こる思いや感情を通して心の成長を助けてくれます。

 その絵本の魅力を今一度振り返ることができるように、3学期の始業式の翌日、講談社の「すこやか教室」に20年間係っていらっしゃる曽根陽代先生による講演会を企画しています。親子のふれあいを助け、心の成長を培ってくれる絵本の魅力を、共に味わう手助けになればと思っています。この講演会にも大勢の方のご参加をお待ちしています。    
                          ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>12月のおたより
クリスマス
2016年11月24日

 先日テレビを見ていると、出演者が「12月24日はクリスマス。」と言っていました。確かにクリスマス前夜の24日の夜の賑わいを見ていると24日がクリスマスと思われても仕方がないようです。

 本当のクリスマスは12月25日。でも、その前夜にクリスマスをお祝いすることは間違いではありません。イエスさまがお生まれになったイスラエルの暦では、日没をもって1日が終わり次の日が始まることになっています。ですから現代の暦の24日の夜には25日クリスマスが始まっているわけです。

 イルミネーションに彩られ「メリークリスマス」と声をかけあいながらクリスマスを祝う光景は、日本中のあちらこちらで見られます。時にはお寺さんでも子どもたちを集めクリスマスパーティーを開いているところもあるようです。多くの人から誕生日のお祝いをしてもらっているイエスさまは、その様子をご覧になりながら、どんなことを思っていらっしゃるのでしょう?

 「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネによる福音第3章16-17)

 クリスマスのもともとの意味は「クリス=キリスト(救い主)」「マス=ミサ(感謝の祭儀)」というもので、私たちを救ってくださる神さまへの感謝の心を伝えるものです。

 ふつうお誕生日といえば、誕生日を迎えた人が周りの人からプレゼントをもらいます。でも神さまは、私たちが贈り物をする前に、私たちのためにご自分の最も大切な独り子イエスさまをプレゼントしてくださいました。そのイエスさまは私たちに
「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように。」(ヨハネによる福音第13章34)
とおっしゃり、ご自分の命を捧げてくださいました。そのことへの感謝の思いを伝えるのがクリスマスの最も大切な過ごし方です。お慈悲の心を人々に伝えるお寺で、クリスマスをお祝いするのも、宗派をこえてこの心につながる素晴らしい催しだと常々感じています。

 天使幼稚園では今、子どもたちがクリスマス会に向けて劇の練習をしています。子どもたちの表現活動の発表の場であるのと同時に、イエスさまのご降誕をお祝いする大切な行事。恒例の行事になるとついつい出来栄えの良さに目が行きますが、それ以上に神さまの愛を感じることができる温かい会にすることができるように、日々の練習のときから本来の意味を意識し、感謝の思いを伝えることができるクリスマス会になることを目指しています。

 神さまへの感謝をささげるミサを、天使幼稚園ではクリスマスだけではなく毎月第一日曜日に修道院のお聖堂で行っています。10月と11月は修道院の工事の関係でお休みしていましたが、12月からまたできるようになりました。月に1回、親子で一緒に静かに祈り、神父さまのお話を聴くことができるミサにもぜひおいでください。お待ちしています。
                          ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>11月のおたより
心静かに祈るとき
2016年10月26日

 11月はカトリックの暦では亡くなった方々のために祈る月になっています。日本の習慣でいえばお盆のようなもの。亡くなった方への感謝の思い、またその方の永遠の幸せを神さまに願うことなどが祈りという形で表されます。

 「祈りましょう」と言われるとまず手を合わせ、心の中あるいは声を出して「○○してください」「○○でありますように」と祈る方が多いのではないでしょうか。祈りはこのような「お願い」だけでなく「神さまごめんなさい」という改悛の祈りや「神さま見ていてください」という決心を伝える祈り、そして「素晴らしい神さまありがとうございます」という「賛美」や「感謝」の祈りがあります。これらは言葉を通した祈りですが、祈りの形はそれだけではありません。心を静め何か大きな存在(=神さま)を感じながら安らかな時間を過ごす。それも一つの祈りの形です。

 脳科学の発達で、何も考えずぼんやりする時間が人間にとって大切だということが分かってきたそうです。ぼんやりしているとき、脳の中で記憶や思考の整理が行われて活力を取り戻し、さらに多くのひらめきや良い考えを生み出すことができるようになるとのこと。

 このぼんやりする時間というのは、これまでも別の形で人々の中に受け入れられてきました。頭の中を駆け巡っている現実から「無の境地」に至る座禅などもその一つといわれています。またカトリック教会でも黙想会や黙想の時間を大切にしています。これもまた心を静め神さまと共にいることを感じることを通して、心と体をリフレッシュすることにつながります。

 天使幼稚園では朝のお祈りのとき、お部屋の電気を消しロウソクに灯をともして静かに祈ることを大切にしています。子どもたちが、目には見えないけれど自分たちをいつも見守ってくださる大きな力があることを感じながら祈る体験を通して、大きくなって困難なことに出会ったとしても「自分は目に見えない大きな力に支えられている」という信頼感を持ち強く生きる力となるようにするためです。どんなときでも自分は一人ではないという安心感。それを得ることができるのも、このように静かに神さまの存在を感じる祈りの力です。

 天使幼稚園では保護者の皆さまのためにも、毎月1回神父様の宗教講話の時間を設けています。今年度後半はフランシスコ会瀬田修道院から、11月は井之上神父様、12月は清永神父様、1~3月は内藤神父様が来てお話をしてくださいます。多くの神父様が来てくださるので、毎回新鮮なお話を聞くことができ、その中から心静かに祈るヒントをいただけるのではないでしょうか。新しく参加される方も歓迎いたします。心のリフレッシュのためにもぜひ周りの方をお誘いし、多くの方々にご参加いただければと思っています。
                           ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>10月のおたより
目に見えないもの
2016年9月26日

 今年は例年になく多くの台風が日本に上陸し、各地に大きな被害をもたらしました。天使幼稚園でも、今年は台風の接近で2度も臨時休園をすることになりました。台風の風は木々を揺らし、いろいろなものを吹き飛ばし、わたしたちの目に風の恐ろしさを見せ付けていきます。

 一方、秋を迎え、ふと気づくと肌にあたる風が心地よいものとなっています。やがて冬を迎えると、冷たい風が肌に突き刺さるようになってきます。

 <風> 誰が風を見たでしょう        誰が風を見たでしょう
       僕もあなたも見やしない       あなたも僕も見やしない
         けれど木の葉をふるわせて      けれど樹立が頭を下げて
           風は通りぬけていく         風は通りすぎていく
                (クリスティナ=ロゼッティ   西条八十訳)

 風そのものを見ることはできないけれど、わたしたちはこうして“風”を感じることができるものです。

 目には見えないけれど大切なもの、それはたくさんあります。地球にやってきた星の王子様がたくさんのバラに出会った後に虚しさを感じていると、キツネが
「もう一度、バラの花を見にいってごらんよ。あんたの花が、世の中に一つしかないことがわかるんだから。」
と、王子様が関わりを持った、故郷の星に残してきた一輪のバラが、他のバラとは違うんだということを教えてくれました。そしてキツネは
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
と大切な秘密を教えてくれました。(サン=テグジュペリ、内藤濯 訳) 

 さわやかな秋晴れが続くこの10月は、カトリックの暦では「ロザリオの月」と呼ばれます。英語でrosaryと呼ばれるロザリオは、その名の通りローズ(ばら)の花束という意味で、みんなの祈りをロザリオの珠に込めて、マリア様に神様への取り次ぎをお願いするものです。その美しさに惹かれネックレスのように身に着ける方もいらっしゃいますが、本来はその珠一つひとつを握りながら主の祈りやアヴェマリアの祈りを重ね、お祈りの花束を作っていくものです。

 美しく輝くロザリオの珠に、神様への賛美や感謝、そして身近な人や世界中の人のための祈りを込め、さらに見えない祈りの輝きが加わるよう、ロザリオを手にすることがあった時には、ぜひその珠を一つひとつ順に握りながら、心をこめて祈ってくださいね。
                          ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>9月のおたより
タラントンのたとえ
2016年9月2日

 リオディジャネイロオリンピックが行われた今年の夏。大勢の日本選手が活躍し、過去最高の41個のメダル(金12・銀8・銅21)を獲得。地球の裏側から、それぞれの競技で誕生した数多くのドラマが伝えられました。

 予選でミスが出たものの、決勝では完璧な演技で団体・個人総合で金メダルを獲得した男子体操。これまであまり知られていなかった競技だったけれど、銅メダルをとって一気に注目を浴びたカヌー男子。準決勝で破れたものの3位決定戦で勝利して銅メダルを獲得、嬉しさで涙を流した女子卓球や笑顔がはじけた男子テニス。女子レスリングや女子バドミントンでは終盤までリードされながら、集中力を欠かさずに逆転して金メダルを獲得しました。その一方で、期待されながらメダルや入賞を逃した種目もありました。

 でも、どの競技も、このオリンピックに向けて、良い成績を収めることができるように、毎日のトレーニングを積み重ね、様々な作戦を練ってきました。

 陸上男子400mリレー。他の国は個人のベストタイムが9秒台の選手をそろえる中、全員が10秒台の日本チームはそのままでは勝てないとバトンタッチを工夫し、100分の1秒レベルでタイムを稼ぎ、銀メダルに輝きました。これまで短距離走の部門では、日本人選手は体格の関係から世界のレベルからは遠く離れているといわれていました。食生活が変わり、若い世代の子どもたちの足が長くなり、世界のアスリートに近づいてきたものの、後一歩届かない体格面での弱点を、バトンタッチという技術でカバーし、この結果に結びつけました。足りないものを知恵で補う、ここにこの銀メダルの価値があったのではないでしょうか。

 「ある人が旅行に出かけるとき、僕(しもべ)たちを呼んで、自分の財産を預けた。」
5タラントン預かった人は商売をして5タラントンを得、2タラントン預かった人は同じように2タラントン得ました。「忠実な良い僕だ。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。」一方1タラントン預かった人はそれを土の中に隠し、まったく役に立てませんでした。「怠け者の悪い僕だ。」「(タラントンのたとえ=マタイ25章14~30)

 このタラントンはタレント(才能・能力)につながっています。神さまは人々に、その人に応じたタレントを与えられました。それをどのように生かすかは、一人ひとりに任されています。今回の陸上メンバーのように、知恵を出し工夫をして結果を残すことができるようにすることを、神さまはお望みになっているのです。

 私たちは陸上の選手のようなタレントは持っていないけれど、一人ひとり、その人ならではのタレントを与えられています。子どものお手本となる大人には、自分に与えられたタレントに気づきそれを生かす努力が求められています。

 未来を生きる子どもたちは多くの可能性を秘めています。そんな子どもたちが自分のタレントを探したり、できるかどうかチャレンジしたりするのが今の時期。2学期、幼稚園ではたくさんの行事が待っています。一つひとつの行事を通して、子どもたちが視野を広げ、自分にできることをたくさん探し、チャレンジしていくことができるよう、子どもたちを励まし見守っていきたいと思っています。2学期もよろしくお願いいたします。
                           ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>夏休みのおたより
暗くなればなるほど
2016年7月14日

「暗くなればなるほど、良く見えるのはな~に」

 7月7日、日本人宇宙飛行士・大西卓哉さんらを乗せたソユーズが打ち上げられました。大西さんは、これからおよそ4か月の間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、たくさんの実験に取り組まれるそうです。同じ7月7日の夜、環境省の呼びかけで「ライトダウンキャンペーン」が行われ、日本各地の施設の照明が消されました。Co2削減のキャンペーンであると同時に、都会ではよく見ることが出来なくなった星空を取り戻そうという運動のひとつだそうです。

 東京でも晴れた日の夜、空を見上げると明るい星をいくつか確認することができます。今の時期は七夕の星、織姫星(こと座のベガ)や牽牛星(わし座のアルタイル)そしてその間にある天の川の中に、はくちょう座のデネブが輝いています。明るく見えるこれらの星は、東京でも見ることができるものです。一方、天の川は、街の明かりが届かない高原や山間地、海岸などに出かけなければ見ることができません。日本に住む子どもたちの多くは、天の川を実際に見たことがないという調査もあるようです。暗くなればなるほど、良く見えるもの、それは夜空に輝く星々でした。

 私が子どものころも、すでに福岡でも天の川を見ることはできませんでした。小学校高学年のころ、九重高原に行って夜空を見上げると、そこにはたくさんの星が広がって重なり合い、その濃淡でまるで光で描いた絵のような世界が広がっていました。昔の人たちはこの絵のような星空を眺めながら、いろいろな星をめぐる話を作ったのだろうなあと思いながらじっと見とれていました。七夕のお話もきっと、そのような星空を見ていたからこそ出来たのではないでしょうか。

 先日、幼稚園でも七夕の笹に、願い事を書いた短冊などを飾り、一人ひとり自分の願い事をしっかりと書いて笹に結んでいました。その様子を、「実際に星空を見上げながら七夕のお祝いができたら良いなあ」と思いながら眺めていました。

 これから始まる夏休み。田舎に出かけることがあれば、ぜひ夜空を眺めてみてください。空いっぱいに輝いている星空は、大きな感動を子どもたちに与えてくれることでしょう。お出かけをする予定がなくても、大西さんが搭乗している国際宇宙ステーションは肉眼で見ることができます。その時間や方角は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページで確認することができます。「きぼう みよう」と検索するとそのデーターが公開されているページが見つかります。とても明るい光の点が、ゆっくり動いていくので、時間と方角を確かめておけば、だれでも見つけることができるものです。あの光の点の中に、大西さんを含む宇宙飛行士が乗っているのだなと思ってみると、きっと感動が湧き上がってくることでしょう。

 長い夏休み、一つでも二つでも子どもたちの心を揺さぶる体験ができるといいですね。
                        ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>7月のおたより
認めてもらえる喜び
2016年6月24日

 先日の父の日の集いに、お忙しい中ご参加くださりありがとうございました。とても暑い日でしたが、一緒に玉入れをしたり、ゲームをしたりしている子どもたちは、にこにこ笑顔で親子のふれあいを楽しんでいました。おうちに帰ってからも園でのモンテッソーリのお仕事のことや、一緒にした活動などの話題で盛り上がったのではないでしょうか。

 子どもたちにとって、自分を認めてもらうことは大きな喜びです。普段は見ていただくことができない幼稚園での生活。ぼくたち私たちは、いつもこんなことやあんなことをしているんだよと張り切ってお仕事や体操に取り組み、その様子を見ていただいたことで、いつも以上に笑顔があふれていました。

 日ごろ園内を回っていると、「園長先生見て!」とたくさんの子どもたちが、活動中のお仕事や制作中の作品を見せてくれます。それはひも通しのお仕事だったり、粘土で作った果物だったり、お絵かきの作品だったり……。その顔には、こんなことが出来るんだよという嬉しい思いがあふれています。

 「園長先生が乗った電車は何系?」
と聞いてくるお友だちもいます。
「何系か、わからないなあ。」
と答えると「じゃあ何色の電車だった?」
「銀色の電車で赤い帯があったよ。」
「それ1000系だ!」
電車のことなら任せてと、嬉しそうに教えてくれます。関心・興味があることに大人以上の知識を持っている子どもたちは、生き生きと自分が知っていることを伝えてくれます。

 子どもたちは、知っていることやできることを自慢したいというのではなく、内面から自然と湧き上がる思いから、このような行動をとるものです。そして、その行動をしっかりと受け止めてあげる環境が子どもたちの成長に欠かせないものとなります。

       子どもは、努力を認められて育つと、目標を持つようになる
                  (トーマス・ウッドロウ・ウィルソン)

 まだ幼い幼稚園の子どもでも、相手が本当に共感してくれているのか、表面だけで対応しているのか、しっかり感じ取ることができるものです。子どもたちががんばった時、そのがんばった部分を的確に認めてあげられる力が、周りの大人には求められています。

      嘘でない心からの賞讃を与えよう。心から賛成し、
          惜しみなく賛辞を与えよう。
       相手は、それを心の奥深くしまい込んで、
           終生忘れないだろう。
        与えた本人が忘れても、受けた相手は、
            いつまでも忘れないでいつくしむだろう。
                         (デール・カーネギー) 

                           ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>6月のおたより
自然の恵みのなかで
2016年5月25日

 今年の春の遠足は、少し肌寒かったけれど、広い芝生を駆け回るのにはちょうど良い気候で、みんな一緒に楽しく過ごすことができました。

 お弁当を食べ終わった後、ひとりのお友だちが、せっせと枯れ枝を集めていると、周りにいた子どもたちも一緒になって枝を集めて芝生の上に積み重ねていました。
「先生、たき火ができたよ。マッチある?」

 大きな木の上の方に大きな穴を見つけたお友だちは、お母さんに抱っこしてもらって、中をのぞき込んでいました。その穴の奥にはたくさんの小枝が敷きつめられ、鳥の巣になっているようです。

 「先生、こっち、こっち。」
と呼ばれて行ってみると、長い竹の根っこが地面の上に出ています。
「うんとこしょ、どっこいしょ。」
2日前のお誕生会で、先生たちが演じた「大きなカブ」と同じように、根っこの周りを掘ったり、みんなで引っ張ったりしていましたが、残念ながら先生たちの劇とはちがって、掘り出すことはできませんでした。

 周りをぐるりと見渡すと、持ってきたおやつをお友だちに分けてあげている姿が、あちらこちらに見られます。自分のおやつをひとり占めにするのではなく、みんなと分け合うことに嬉しさを感じているようです

 さらに、先生やお友だちと追いかけっこをしたり、お家の方や先生と一緒にシロツメグサをつないで指輪やブレスレットを作ったりと、思い思いに遠足を楽しんでいた子どもたち。中には四つ葉のクローバーを見つけたお友だちもいました。

 遊びの天才である子どもたち。一人ひとり遠足のひと時を楽しんでいました。このように、子どもたちは幼稚園という集団の中で、お友だちと交わりながら、多くの体験を重ね、さまざまなことを学んでいきます。

 季節が進み、梅雨入りも間近に迫ってきました。登降園時の雨はうっとうしいものですが、木々や草花にとっては恵みの雨。あじさいやゆりなどが、梅雨入りとともにきれいな姿を見せてくれることでしょう。季節の移り変わりが美しい日本。遊びの天才である子どもたちは、その四季の移ろいを感じながら、遠足の時のように一人ひとりの感性を生かした遊びを生み出してくれることでしょう。

 「もう、どろんこになったらお洗濯が大変でしょう。」
「雨にぬれたら、かぜをひくよ。」……。
あれはだめ、これはだめではなく、その後のフォローを大人がしっかりとしながら、子どもたちには思う存分、遊びを生み出させてあげたいものです。
                           ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>5月のおたより
友だちパワー
2016年4月25日

 「おはようございます!」
「おはようございます。」
「……………。」
朝、園の門でお迎えをしていると、大きな声でごあいさつするお友だち、恥ずかしそうに小さな声でごあいさつするお友だち、なかなか声が出ないお友だちと、いろいろな子どもたちが登園してきます。みんなに大きな声でごあいさつができるようになってほしいけれど、子どもたちの成長は人それぞれ。一人ひとりの成長を楽しみに見守っていきたいと思っています。

 お部屋の前では、まだまだおうちの方と一緒にいたいと、なかなかお母さんから離れられないお友だちも。そんなお友だちのところに、青バッチさんや桃バッチさんがやってきて
「大丈夫よ。」
と声をかけたり、靴を履きかえるのを手伝ったりしてくれています。

 お部屋の中では、赤バッチさんの隣で、モンテッソーリのお仕事や、制作のお手伝いをしているお兄さんお姉さんの姿もみることができます。教えているお友だちは自信を持った顔で、教わるお友だちは真剣な表情で一つの作業に取り組んでいます。

 幼稚園時代の子どもたちにとって、「友だちパワー」は大きなものです。自分にできないことができるお友だちを見て、自分もしてみたいと思い、そのお友だちの真似をしながらやってみたり、おうちの方が恋しいお友だちも、友だちと遊ぶうちにその楽しさを知り、元気に過ごすことができるようになったりと、おとなが手を貸す以上のことを、お友だちとのふれあいの中でできるようになっていくものです。

 先々週、熊本で大きな地震がありました。その後、大きな地震が広がりながら続いています。これまでもいろいろな地震を体験してきた日本だけれど、今回は今までとは異なるパターンの地震で、今後の傾向が予想できないとのこと。被災された方々に、早く平安に過ごせる日が訪れてほしいものです。

 先日、赤バッチさんと桃バッチさんの宗教の時間に、世界中のみんなは、神さまから作られた“兄弟”“友だち”ですよ、というお話をしました。お隣にいる友だちも世界中の人たちも、みんな神さまの子ども=兄弟なのですというお話です。子どもたちには、熊本で地震の被害にあって困っている方々も、自分たちの大切な“兄弟”“友だち”として、自分にできることをしようという心を持ってほしいなと思っています。

 そこで、4月と5月前半のおにぎり募金を、この地震で被害を受けた方々のためにお届けすることにいたしました。ご家庭でも今回の地震のことについて、お子様とお話をしていただけると、子どもたちが、より心を込めておにぎり募金をすることができるようなることでしょう。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。

    ♪ 世界のみんな 友だちさ 働く場所が ちがうけれど 
         主に向かう心で ひとつになって 分かつ力 ♪
                           (アーメン・ハレルヤ)

                         ( 園長 鬼木 昌之 )
<2016年度>4月のおたより
スタートの時
2016年4月8日

 ♪ 美しい この空を  愛らしい この花を
       浮かんでる 白い雲  香りよき あお草を
     じっとながめるだけで  ただながめているだけで
        ほら君も わかるでしょ  神さまが わかるでしょう ♪
                             (白井 憲保)

 春の訪れとともに、街中にたくさんの花が咲き始めました。特に、桜の花は日本中の春を彩り、多くの人々の心をなごませてくれます。また、天使幼稚園前の花壇には、紫色のムスカリやオレンジ色のキンセンカ、ピンク色のプリムラマラコイデス(西洋桜草)や白とピンクのマーガレットなど、色とりどりの草花がきれいな姿をみせ、さらに、園庭に立つと、四方から小鳥のさえずる声が聞こえてきます。このように、神さまは素晴らしい自然を準備して、子どもたちの入園・進級をお祝いしてくれています。

 今年創立70周年を迎える天使幼稚園。お告げのフランシスコ姉妹会のシスター方とガブリエル神父様によって、幼い子どもたちがイエス様の優しさの中で成長することを願って始められた天使幼稚園は、これまでも多くの方々に支えられながら、「美しいこころ」「強いからだ」「明るいこども」をモットーに、子どもたちを育んできました。

 その天使幼稚園に、神様から呼ばれ、私が新しい園長として共に歩むことになりました。天使幼稚園では初めての、神父さまでもシスターでもない園長の誕生です。でも、園長が交代しても、幼稚園が大事にしている理念は変わるものではありません。創立当初から流れる、カトリックの精神に基づき、美しいこころと強いからだをもった明るい子どもを育てることを、これからも大切にしていきたいと思っています。その一方、何かが新しくなったときは、それまでの歩みを振り返り、大切なことをもう一度確認し、もっともっと成長していくにはどうすれば良いかを考えるチャンスでもあります。

       あたらしい門出をする者には 新しい道がひらける
                        (相田みつを)

 保護者の皆様や、幼稚園を支えて下さる方々、そして職員と力を合わせ、これからも神さまのすばらしいお恵みを素直に感じることができる優しい子どもを育てるよう努めてまいります。

 皆様、どうぞ、よろしくお願いいたします。
                          ( 園長 鬼木 昌之 )
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